品川力著
『本豪落第横丁―古書邂逅(めぐりあい)』
青英舎 1984年2月18日 196頁 2000円
自分が死ぬまでに、出したい本が2冊ある。
1冊は『日本におけるショーペンハウアー書誌』(現在、日本ショーペンハウアー協会発行の「ショーペンハウアー研究」に連載中)。
もう1冊は『日本におけるケネディ文献目録』(現在、ケネ…
松本克平追悼文集刊行委員会
(代表/福田久賀男)編
『安曇野 松本克平追悼文集』
朝日書林 1998年2月28日 173頁
俳優にして日本新劇史の研究家松本克平氏の追悼文集。
松本克平氏にはお会いしたことがある。もっともお会いしたといっても、話をしたわけではない。
まだ私が神田や高円寺の古書展に通い始めたばかり…
猿谷要著
『アメリカよ、美しく年をとれ』
岩波新書 2006年8月18日 200頁 700円+税
「われわれはこれらの島からスペインの専制政治を追い出した。そして、その専制政治に代わるに野蛮な無政府状態をもってするに止まるなら、われわれのやったことは善ではなく悪をもたらしたにすぎないことになる」(シオドア・ローズヴェルト、P1…
文春新書編集部編
『論争 格差社会』
文藝春秋 2006年8月20日 248頁 750円+税
最近話題の「格差社会」についての論考や対談を集めたものであり、一人の著者による論考ではない。
小泉政権の経済政策の中心人物である竹中平蔵氏や、その小泉政権に批判な経済評論家の森永卓郎氏。
また、格差社会を肯定する渡部昇一氏や日…
瀬戸川宗太著
『懐かしのアメリカTV映画史』
集英社新書 2005年1月19日 190頁 660円+税
まず著者の恐るべき記憶力に脱帽。
本書が取り扱っているのは、1955(昭和30)年の『まんがスーパーマン』、1956(昭和31)年の『カウボーイGメン』から、1969年のヒットシリーズまでであるが、その期間に日本で放…
桂寿一著
『懐かしの哲学者』
東京大学出版会 1979年11月1日 213頁 1575円
本書は、著者によれば「私的な経験と、有名な哲学者の思想や生活の一面を結びつけて、あれこれ書いたもの」であるが、読んでいてまことに楽しい書物で、ショーペンハウアー、カント、スピノザ、デカルトなど様々な哲学者の知られざる側面が紹介されている。…
江國滋著
『おい癌め 酌みかはさうぜ 秋の酒 江國滋闘病日記』
新潮文庫 2000年11月1日 449頁 629円(税別)
先日、高尾山ビアマウントでSNSの仲間とオフ会をして、楽しい時間を過ごした翌朝、胸と胃の間辺りにしこりを感じ、ん、何だこれはと思ってじっくり触診。触ってみたら妙に内部から盛り上がっている。
「ああ、…
三島憲一著
『近代をどうとらえるか』
河合文化教育研究所 1989年4月25日 105頁 714円
本書は、河合塾での講演をもとに、聴衆との質疑応答をも含めて収録したものである。105頁の薄いブックレットであるが、その問いかけるものは、決して軽いものではない。
氏は、これまでの近代批判を六つのパターンに分けて吟味していく…
中島義道著
『人生を<半分>降りる 哲学的生き方のすすめ』
ナカニシヤ出版 1997年5月20日 232頁 1945円
著者がこの書評を見たら、おそらく「書評などという時間の浪費はやめて、人生最大の謎、即ち、自分が死ぬというのはどういうことかについて考えなさい」と厳しく叱責するような気がします。
が、ちょっとだけ、私に浪…
松山幸雄著
『自由と節度 ジャーナリストの見てきたアメリカと日本』
朝日新聞社 2001年12月12日 289頁 2100円
本書は、アメリカと日本を百回近く往復したジャーナリスト松山幸雄(元朝日新聞論説主幹)の回顧録である。
日本とアメリカという著者が愛する二つの国が「世界で最も自由で、活力に満ちている、という長所を持…
鉄拳&FRIDAY編集部著
『小泉超暴言録』
講談社 2003年9月9日 159頁 979円
賛成か反対かの単純二元論で、あらゆる議論を封殺してしまった小泉首相。あと一ヶ月でサヨナラ、サヨナラ~。
次期首相どの、世界はもっと複雑です。そこのところヨロシク。
というわけで、小泉ライオン丸の暴言の数々を記憶にとどめておきま…
ピート・ハミル著 高見 浩訳
『アメリカ・ライフル協会を撃て』
集英社 1994年6月25日 199頁 1835円
今から14年前、アメリカ・ルイジアナ州バトンルージュで、日本からの留学生服部剛丈さん(当時16歳)が、ハロウィンパーティ会場の家を間違えて射殺されるという事件が起きた。
加害者が勝手に恐怖と感じただけで、服…
FUGAFUGA Lab 編 村井理子訳
『ブッシュ妄言録』
ぺんぎん書房 2003年2月10日 123頁 945円
FUGAFUGA Lab 編 村井理子訳
『ブッシュ妄言録 2』
ぺんぎん書房 2003年6月10日 136頁 945円
世界一危険で間抜けなバカ、第43代アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュの爆笑・…
福田久賀男著
『探書五十年』
不二出版 1999年3月12日 261頁+23頁 2940円
かつて神田古書会館の前に「世界」という喫茶店があり、毎週金曜日に開かれる古書展に通う古書マニアが集まっていた。階段を上がると右側に大きなテーブルがあり、そこで古書展の常連たちが会場で入手した本や雑誌を手に、古書の話から政治情勢まで四方山…
中島義道著
『モラリストとしてのカントⅠ』
北樹出版 1992年6月1日 207頁 2000円
著者のあとがきによれば、本書は「意図的に旧来のカント像の破壊を狙った」ものであり「わが国の凍結したカント像が本書によってわずかでも溶解することを願って」書かれたものである。
そのひとつの試みとして著者は、カントをモラリストとして―…
天本英世著
『日本人への遺書』
徳間書店 2000年1月31日 245頁 1680円
齢を重ねるにつれて「非国民」となった俳優天本英世が、人生の終演にすべての日本人に遺す「かつて私が好きであったこの国とこの国の人たちに捧ぐ」(本の帯より) 魂のモメント。
天本英世さんの著書を手にする機会はなかなかないと思うので(どこか…
『THE WORLD'S STUPIDEST SIGHNS』
Michael O'Mara Books, London, 2000. U.S.$4.95
『MORE THE WORLD'S STUPIDEST SIGHNS』
Michael O'Mara Books, London, 2003. U.S.$7.95
この…
秋葉忠利著
『報復ではなく和解を いま、ヒロシマから世界へ』
岩波書店 2004年7月7日 107+23頁 1680円
今日は原爆が広島に投下されてから61回目の8月6日。
広島では、今年もまた平和記念式(原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)が行われた。
その平和記念式で、1999年に広島市長に就任以来、格調高い「平和…
松田道雄著
『安楽に死にたい』
岩波書店 1997年4月24日 133頁 1260円
総務省の人口推計月報によれば、2025年には高齢者の数は子どもの数の2倍以上になるそうである。たしかに昼間、町のスーパーに行くと高齢者が増えてきているのが実感できる。昔は、主婦しかいなかった時間帯に、高齢者がたくさんスーパーにいるのである。
…
中島義道著
『ぐれる!』
<新潮新書> 新潮社 2003年4月10日 187頁
中島義道は哲学者であるとこれまで思ってきたのだが、本書を読むとどうもそうではないようで、作家になりたいそうである。なーるほどね、そういうことだったのか。
う~ん、『哲学の教科書』や『人生を半分降りる』などに感じられる哲学者の匂いがすっかり消…
桃井真著
『2001年 日本の軍事力』
祥伝社 1998年2月10日 234頁 1680円
「平和ボケ」という言葉がマスコミに登場してからもうどのくらいになるのだろう。私など「平和」なら「ボケ」でも「アホ」でも「戦争」よりはましで、「平和ボケ」でいっこうにかまわないではないかと思ってきた。しかし、著者はまさに私のような平和ボケ…
EVAN THOMAS
“ROBERT KENNEDY HIS LIFE”
New York:SIMON & SCHUSTER, 2000. U.S.$28.00
映画「13デイズ」を見た人で、ロバートに心ひかれた人も多いと聞く。その理由として彼の正義感、平和志向とともに敵を見つけた時のロバートの鋭い攻撃能力といったもの…
坂井孝彦著
『文頭からの順送り読みによる 英語速読即解の法』
日本アイアール社 2006年6月21日 118頁 3000円(学生版2000円)
電子書籍。いわゆるEブックという新しい出版スタイル。
下記のサイトにアクセスして、申し込み。指定口座への入金が確認されると、画面からPDF文書がダウンロードできるという仕組み。
…
中尊寺ゆつこ著
『新ニューヨークネイバーズ セレブに会えるアメリカ・ガイド』
講談社 2005年4月1日 159頁 1575円
これはひとことで言うと「ニューヨークにおけるセレブ追っかけ漫画日記」です。
2歳の子どもと夫を連れて、久しぶりのニューヨーク2ヶ月のロングステイ。その期間に会ったセレブと会ったお店や邸宅の紹介。
…
中尊寺ゆつこ著
『やっぱり英語をしゃべりたい! 英語負け組からの華麗なる脱出法』
祥伝社 2005年3月25日 219頁 1260円
毎年4月にはテレビ・ラジオ講座のテキストを買い、夏には挫折。アルクのヒアリングマラソンは1年何とか続け、少し上達したかなあ~という頃にこれまた挫折。英会話の習得、それは無限循環運動に似ている。 …
中島義道著
『哲学の教科書』
<講談社学術文庫> 講談社 2001年4月10日 377頁
哲学の教科書というと、古今東西の哲学者の教説を時代順に並べたものを思い浮かべる人が圧倒的に多いのではないだろうか。本書は全く違う。違うが、まことに魅力的な哲学の教科書になっているように思われる。
著者と哲学との出会いは、学生時代に大…
前垣和義著
『どや!大阪のおばちゃん学』
草思社 2005年2月8日 254頁 1470円
本書による「大阪のおばちゃん10則」 は、以下の通りであります。
【マイナスの評価】 【プラスの評価 】
1 厚かましい → 愛嬌
(5センチの幅にでも座る) (しかし、笑え…
北 康利著
『白洲次郎 占領を背負った男』
講談社 2005年8月2日 405頁 1890円
白洲次郎をまったく知らない読者が初めて読むには、面白い本であると思う。
実際、この本を読んで白洲次郎を知り、彼のファンになる読者も多いらしい。また最近の、いわば白洲次郎フィーバーともいうべきテレビなどの特別番組の放送(たとえばT…
斉藤美奈子著
『誤読日記』
朝日新聞社 2005年7月30日 397頁 1575円
新聞に毎週載っている書評は、これでもかこれでもかとほめちぎって最後に「誤字が散見するのが惜しまれる」とか、どうでもいいようなことを付け足してオシマイ。いわゆるヨイショ、たいこもち書評。
それに比べると斉藤美奈子の書評は、コテンパ、けんも…
副島隆彦著
『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』
<講談社+α文庫> 講談社 1999年3月20日 435頁 1050円
副島隆彦氏の著作を初めて読んだのは『アメリカの秘密 ハリウッド政治映画を読む』(メディアワークス、1998年)であった。
政治映画が大好きで、とくにアメリカ政治映画は最も好きなジャンルであ…
一路真輝著
『真実』
集英社 1996年5月30日 205頁 1223円
宝塚歌劇団の舞台を初めて見たのは、小池修一郎作・演出の雪組公演「JFK」。場所は、改築前の東京宝塚劇場であった。観客席は99%が女性で、前後左右を女性に囲まれ、何とも窮屈な思いをしながら「JFK」を観た。その公演で米国第35代大統領ジョン・F・ケネディを…
中島義道、福田喜一郎、加賀野井秀一編著
『静かさとはなにか ◎文化騒音から日本を読む◎』
第三書館 1996年1月10日発行 221頁 2100円
騒音問題というと、基地騒音や新幹線騒音などを思い浮かべる人が圧倒的に多いと思うが、本書で告発されている「騒音」とは、それらの騒音とはちょっと違っている。
多くの人が騒音とは考えて…
ゴン太の猛読日記を始めます。
なお、まだ掲示板を添付できるかどうかよくわかりませんので、このブログを見に来ていただいた方の「掲示板代用」の頁とします。各書評とは関係ないBBS的投稿はこちらの頁に書き込んでいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。































